スポーツ教室(SEASONS)、少年野球チーム(ATTABOYS)、野球スクール(TSA BASEBALLACADEMY)において共通の目的は「生きる力」を身につけ、将来社会に出て活躍するための礎を築くということです。
その中でも特に身につけて欲しい2つの力があります。
①自分で考えて行動し決断する力
現代の日本における子どもたちを取り巻く教育(学校、習い事)の形は、子どもたちが「教えてもらう」という受け身の形式が多くを占めています。指導者は「教える」という事を仕事と捉えているケースが大半だと感じます。また、保護者も「教えてもらう」という事を望んでいる方が多いように感じます。
活躍しているスポーツ選手や、経営者の方とお話しする際に、「活躍・成功」するために重要な事は何かと問うと、皆さん口を揃えて「人に言われてではなく自分で考えて行動する」というワードを口にされます。その度に、子どもたちに行われている現行の教育でその力が育まれるのか疑問に思っていました。
私どもの教育では、先に「答え」を与えるのではなく、極力自分で考える事に重点を置いています。ただし、情報0では子どもは動けなかったり、やる気が出なかったりするので、指導者が導きながら「自分で考えてできた」と思わせることも指導者に求められる技能だと捉えています。
➁失敗する力
幼稚園、小学校、中学校の年代で大切な事は何でしょうか。「バク転」できることでしょうか、130キロのストレートを投げることでしょうか。それらもできるに越したことはないですが、今130キロを投げるより、大人になって160キロのストレートを投げれるほうが価値があります。
では、今何が大切かと言うと「失敗を繰り返す力」つまりは「失敗を恐れない力」だと思います。3歳の子でも人間は人前で失敗することを嫌がります。本能的に「失敗することはやりたくない」というのがあるのだと感じます。ですので、「失敗しても大丈夫」という環境を作ることが重要です。成功した時に褒めるのはもちろんですが、失敗したときに、指導者がどのような声掛けをするか、周りの雰囲気がどうかということが大きなポイントとなります。何より挑戦したことに価値を見出したいと思っています。失敗することは良い事、成功に向かっている、そのようなマインドになればその後何をやっても、どんな事があっても乗り越えられると思います。
逆に、幼少期にいろいろな事ができる子に対して、「すごいね」という声を周りが掛けすぎると、その子は「失敗できない」状況になります。そうするとその後、思うように伸びないという現象に陥りやすいので注意が必要です。
以上の事を踏まえ、「失敗を恐れず、どんどんチャレンジする」うまくいかなくても「自分で考えて修正する」そしてまた挑戦するということを幼少期に身にけることができれば、自ずとスーパープレーヤーが誕生すると思います。また、スポーツで思うような成果が得られなかったとしても、社会に出て、世界に出て活躍する人材が育つのではないかと想像します。
将来、子どもたちが最大限の力を発揮できる礎を築くべく、私たちも挑戦を続けます。